◎ 頭痛の症例
1.20代女性
主訴―試験に向けて猛勉強中、アイパッドをノート代わりに使い、携帯も使い勉強し
ているので眼も疲労しているそうです
後頭部から両肩へかけての筋肉の張りと痛み、後頭部から前頭部にかけて膜が張った
様な感じの頭の痛みを訴えます
また両目に飛蚊症もあるそうです
既往歴については、小児喘息があったそうです
検査
傾聴検査で、身体の印象は静まり返っていました
次いで後頭窩関節に強い圧縮を感じられました
更にすぐ頭蓋全体から反応があり後頭窩関節での圧縮緊張が、後頭部から前頭部に繋
がっている鎌状の膜が緊張していて前頭骨部と頭頂骨部を後方へ引っ張っているのを
はっきりと認識できました
勿論前頭骨から頭頂骨部の表層にある帽状腱膜、後頭下筋群や後頭骨から両肩へかけ
ての僧帽筋にも緊張がありました
後頭窩関節の圧縮や頸静脈孔の可動性制限は、その孔を通過している神経.静脈に影響
を与えその中の副神経が僧帽筋緊張の原因にもなっていました
また大後頭神経にも影響し後頭部からの痛みに関係していました
次に、全身へくまなく意識を向け、傾聴検査や触診検査、そして背骨.骨盤.下肢.内臓
胸郭.横隔膜等の可動性検査で、腎臓の可動性.自動性等の低下を感じられました
トリートメント
腎臓の可動性や自動力.神経の働きに刺激を与える事で活性化を促しました
後頭骨と上部頸椎の関節圧縮、後頭骨と側頭骨の縫合や頚静脈孔等の関節としての機
能回復や、頭蓋硬膜の緊張を解放し、頭蓋全体が第一次呼吸に伴って動ける様に優し
く矯正しました
其々の機能障害の解放により、後頭部から両肩へかけての僧帽筋、後頭骨から上部頸
椎に付着し後頭骨を支えている筋肉等の緊張や痛み、そして後頭部から前頭部へかけ
ての膜を張った様な違和感と痛みや諸症状の改善が見られました
考察
試験に向けて毎日長時間の猛勉強を前傾姿勢によって固まった状態でやっていたため
筋肉や関節、神経、硬膜等の機能に連鎖して障害を起こした結果、それぞれの組織か
らの症状を作った原因になったものと考えられました
肩凝りや頭痛と云っても様々な原因があると云う一つの症例でした
この様にオステオパシー療法では、様々な診方をして原因の究明に努めています
どうぞお気軽にご相談ください
あさひ鍼灸整骨院
オステオパシー療法
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