花粉症で鼻水.鼻づまり.咳の60代の女性
最近花粉症により
大量の鼻水.鼻づまり.咳で苦しいと訴える
左右顔面部の前頭骨.上顎骨に腫れぼったさを訴える.特に右側の症状が酷いとの事
鼻が詰まり咽喉に鼻水が落ちるとの事でした
症状を起こしている顔面骨と頭蓋骨の検査にて
左右の前頭骨、左右の上顎骨の第一次呼吸における正常な内旋と外旋の動き、開く様な閉じる様な動きが無くなり、前頭骨、上顎骨ともに右側が僅かに腫脹した状態で動かなくなっていました
顔面頭蓋骨内の副鼻腔が機能していない為に分泌液が咽喉に落ちる後鼻漏となり、それを痰として排出する為に咳が発生しているようです
副鼻腔を構成する頭蓋骨.顔面骨の其々の第一次呼吸の動きの機能低下が様々な症状の原因になっているのではないかと
症状に関係なく身体全体の検査では
下腹部手術痕の引きつれと、仙骨の可動性低下
硬膜は仙骨二番.尾骨に付着、そこから背骨.頭蓋骨の中を通り前頭骨の内側にある篩骨に付着しています。
そのため仙骨部での硬膜の緊張は、脊柱管や頭蓋内の硬膜から篩骨の可動性に影響し、その結果、顔面頭蓋骨副鼻腔の生理機能障害の原因に関係していたのではないか
施術に於いては
下腹部手術痕と仙骨内圧縮等による組織の機能障害を解放しました
顔面頭蓋骨内の第一次呼吸の機能が回復し、症状回復の糸口を見いだした例でした
*第一次呼吸の動きとは
オステオパシーでは第一次呼吸と表現があります
頭蓋骨では、第一次呼吸による頭蓋骨の独自の動きをしています
これ等の頭蓋骨内の骨.関節の動きにより脳脊髄液や頭蓋骨内の動静脈、リンパ液の循環を促しています
頭蓋骨で発生した第一次呼吸は頭蓋脊柱管硬膜を介して仙骨へ動きを伝え全身へとその動きが波及していきます
第一次呼吸は人体にとって非常に重要な働きをしています